今年の野菜セット／販売終了のお知らせ

　３月より始まった農作業も、そろそろ一段落します。今年は、昨年より耕作面積を広げて野菜をたくさん育て、お客さまにたくさん召し上がっていただきました。山の中の小さな農家を１年間応援してくださった皆さま。皆さまへ、どのような言葉でこの感謝の気持ちをお伝えすればいいのか、まったくわからないくらい感謝しています。心より心よりお礼を申し上げます。

　私は、オーガニックの野菜は薬だと思って育てています。

　化学肥料や農薬を使わない健やかな土で育った野菜は、土から離れた後も、まだまだ生き続けるたくましさをもっています。（お手元に届いた野菜は腐らなかったのではないでしょうか。腐って溶けていくのは病気の野菜です。健やかに生きてきた野菜は、冷蔵庫のなかでだんだん枯れていき土に還ろうとしたのではないでしょうか。）

　土には、植物や動物、昆虫、目に見えない菌類たちなどが絶妙のバランスで、豊かに支え合うシステムがあります。それはまるでひとつの生命体のようです。そこで育つ野菜も、その生命体の一部だとしたら。その野菜を食べる人も、なんとなくその生命体の一部になった気がしませんか。
　そんなことを考えていると、足の裏から根っこが生えてきそうです。

　オーガニックの野菜を食べることは、食欲を満たすだけではないようです。大地と一緒に生きている、そんな安心感をもたらしてくれるものだと思います。そのやすらぎこそが、免疫力を高め、身体のバランスを整えるのかもしれません。
　
　この薬のような野菜を日々の糧にしていただけることは、私にとって無上の歓びです。

　野菜セットの再開は、来年の５月半ばを予定しています。決定しだい、お知らせいたします。また来年、野菜を通じてお会いできますように。

長谷川治療院　農業部　長谷川純恵